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     100枚のRAMONES Tシャツを見てくれてありがとう

2023.05.05 Friday

 

まずはRAMONES Tシャツ100枚展を見にきてくれた皆様、日比谷まで足を運んでくれたロック・ファンの皆様、本当にありがとうございました。

 

 

この企画、果たして人は来てくれるのだろうか?  古びたTシャツを洗濯を干すように100枚並べたところで、ラモーンズ・ファンは興味を持つのだろうか。毎日自宅でTシャツの山に埋もれ、年代順に並べたり、バック・プリントがある物と仕分けしたり。バッタもん(ブートT)が急にカッコよく見えている今に驚いたり、と100枚どころか軽く200枚以上はあるTシャツと戦っていて正直、予想もつかなかった。

 

 

 

でも、いざ初日を迎え、エレベーターのドアが開くと、熱心なロックTシャツ・ファンが平日にもかかわらず続々とやって来てくれた。関東だけではなく、新幹線やバスで地方からも。会場はあっという間にロックの話が飛び交った。みんなROCK Tシャツが好きだった。

 

 

バンドTシャツは自分のアイデンティティー。だからラモーンズ・ファンはもちろんだけど、GREATFUL DEADが好きで5000枚くらい持っているというコレクターの方も来てくれて、この展示を「素晴らしい」と言ってくれた。そこからデッドやサンフランシスコの話に飛んだりのロック・トーク。昔はPANTERAが好きだったけど、RAMONESを聞いたらハマったという彼女は、着無くなったPANTERA TとRAMONES TでリメイクしたオリジナルTシャツを着て来てくれた。「僕の作ったRAMONES Tも見てもらいたくて」と持ってきてくれた人もいたので、特別コーナーを作って飾った。集まるロック・ファン達とロックの話をしまくる時間。まるでここは『ロックンロール・ハイスクール』なの?  って感じ。 

 

 

 

全てのTシャツには一枚、一枚、コメントをつけた。思い出や感想を正直に書いてもらって。バック・プリントを見せるために、マジックハンドと棒を置いた。「これでペラっとめくって裏を見てね」と。でも、そんなふうに100均で買ってきた小道具を置いたけど、準備している時は、(多分、誰も使わないだろうな)と思ってた。でもマジックハンドも棒もフル稼働でみんなバック・プリントをめくって熱心に見てくれていた。その光景にちょっと感動。ロック・ファンとラモーンズ・ファンのTシャツ愛を凄く感じられたから。

 

 

 

普段、自分が行く個人ギャラリーのイメージって、一通りぐるっと見たら、あまり長居せずに「いいもの見たなあ」と去っていく。そんな風になるだろうと思ってた。でもみんなじっくり見ていた。このビルは元々有名な中華のお店だったので設置させてもらった「慶楽」の椅子に座って「No. 1 Tシャツ選手権」の1枚を選ぶのに本気で悩んでくれていた。

 

 

 

店内にはニューヨークで撮影した『激情』のレンガの壁をタペストリーにして貼り付けて写真スペースも作った。RAMONES Tシャツを着てきてくれた人を撮影し、ファンクラブのYouTubeチャンネルで『アド街ック天国』のラストのgood girlコレクションみたいなのを作ろうとDJ YUGO君が4日間ずっと撮影してくれた。あとで感想を読んだら、「Tシャツ着てこなかったけど私も撮りたかった」と書いていた人もいて、もっと自由に撮ってもらうようにすれば良かったね。反省。

 

 

このレンガの壁が「ファーストと少し違うのはなぜですか?」 と質問されたのでここで答えます。ラモーンズがこの壁でファーストの『激情』の撮影したのは1974年。私が撮影したのは2004年。この30年の間に劣化した煉瓦をオーナーが取り替えたり、付け足したからです。でもこの場所には間違いない。

 

 

1974年に撮影を見ていたイーグル・ロゴデザイナーのアートゥロ・ベガが私の目の前で壁を指刺して「ここ」と言ったから。しかもここは彼が住んでるマンションの壁です。ラモーンズの撮影は雑誌PUNK マガジン用で本当はファーストのカバー用に撮ったものは別にあったことは知ってるかな?

 

 

このDIYギャラリー、ラモーンズの写真が一枚も飾られていないことに気がついた?   写真は入り口で配布した私の撮ったポストカードの写真のみ。だから店内にラモーンズはいなかった。にもかかわらず来てくれた人は「RAMONES愛に溢れている」と感じてくれていたようで、それだけTシャツたちにエネルギーがあったんだと思う。本当は写真もポスターも用意していたけど、もうスペースがなくなっちゃって...と言い訳。

 

 

 

何もない建設中のビルの一室が、この4日間だけはRAMONESフレーバーいっぱいの空間になった。ここで何かやろうと決めたのは、ビルのオーナーさんが屋上も見せてくれて「やってもいいよ」と言ってくれたのが発端。屋上を見た瞬間、ビートルズの『ゲットバック』が頭をよぎり、ライヴもやりたくなってしまい、温めていた企画の一つ、ラモーンズのTシャツを一気に並べる企画と合体させて実現させよう!!  と、後先考えず決めた。

 

 

出演バンドもすぐにひらめいて、ザ・レッツゴーズのCOCOちゃんとラモーンズのギターを聴かせてくれる西君のスペシャル・ユニットでブッキングしたくなり連絡してもらったら直ぐにやってくれることになった。もう一組はやはりラモーンズのこと、バンドのことをよく分かっているチャイルディッシュ・トーンズのネモト君とRock-A-Poppyのふたり。この2組はいつものライヴではなく、スペシャルな演奏だったから演者の皆さんの準備も大変だったと思う。しかも屋上。しかも簡易セットのPA。本当にありがとうございました。

 

 

ライヴ・レポートはあらためて来週RFCJのニュース&ブログで書くけれど、たくさんライヴも見てきたし撮って来た。けれどこの夜のライヴはずっと忘れられない素晴らしい時間になったのは間違いない。パンク雑誌『Bollocks』にもレポートが掲載されるのでチェックしてください。

 

 

 

 

「存在しないバンドの歴史をTシャツで見せることができるかも」と考えた時、オールド会員3人(渡辺君、堀内君、ゆりちゃん)に声をかけたら、あっという間に70枚集まった。3人の思い出やコメントも集め、自分の思い出やコメントを追加し一枚一枚書いてTシャツに貼りつけた。

 

 

家の中は毎日Tシャツだらけで足の踏み場もなかったし、CJのベースの盗難事件が常に頭の隅にあり、Tシャツを盗む奴がいるかもしれない、という心配でセキュリティの方法もあれこれ考えた。何もない更地の建設中のビルをどうギャラリーに仕立て上げるか、Tシャツは当初貼り付けてもすぐに滑り落ちてしまい、(どうしたらいいんだろう? )と展示方法もトライしまくってあの形になった。

 

 

オーナーさんは場所を提供してくれるだけではなく、通訳からPAまでサポートしてくれた。ラモーンズ・ファンクラブのスタッフは献身的にRFCJの作った空間の為に毎日集合してサポートしてくれた。来てくれたお客さんには声をかけ、なぜか帰るお客様を拍手で送り出すというルーティンまで出来ちゃって楽しい感じを演出してくれたと思う。

 

 

RFCJのスタッフ、DJ YUGO、ジョニ男、堀内くん、ゆりちゃんとモモちゃん、YOKO Ramone、香ちゃん、キクゾー(Ken)、赤尾さん、ビルのオーナー、ショーカイ君、司会も務めてくれたTamu Ramone、Tシャツ展を叱咤激励してくれた旦那、みんなに感謝です。

 

 

 

 

司会を務めてくれたTAMU RAMONEは最初の挨拶の時に「私は会員番号○◯番」と必ず自分の会員番号を言ってから始めた。そこにRFCJのメンバーのポリシーを感じてカッコよかった。メンバーが全員死んじゃって、もうファンクラブなんて辞めてもよかったけど、「周りにラモーンズ・ファンがいないから、ファンクラブに入りたい」というメールが届くとまるで20代の自分に出会ったみたいで辞められずいつの間にか昨年30年を突破。ラモーンズが好きな仲間が常に応援してくれるからやれたし、やってきて良かった。

 

 

RFCJの会員やロック・ファン、ミュージシャン、ゲスト、お仕事の仲間、映画監督、カメラマン、など本当にいろんな人がDIYで作った空間に足を運んでくれた。その追加レポートと一番人気のTシャツ結果も来週、RFCJのニュース&ブログで発表します。

 

 

ちょうど同時期に公開された映画『NIGHTCLUBING』でプロモ来日をしていたダニー・ガルシア監督とフォレストヒルズ出身のDJ、アンクル・マイクも遊びに来てくれてギャラリーで写真を撮りまくり「ここは東京。君たちは日本人。僕はフォレストヒルズから来たけれど、ここの共通言語はRAMONESだ」と言ってギャラリーは一気に盛り上げてくれた。

 

 

 

いろんな秘話や当時の話もまだまだ書ききれない。88年に組み立て式看板を掲げていた追っかけ軍団の一人が当時の看板を持って遊びに来てくれた。こうやっていろんなRAMONESにまつわる大事なことや人が日比谷のビルに集結し繋がった。ロックの話は毎日延々と止まらなかった。

 

 

 

コメントには「ここは天国か?」「一枚は選べません」「全Tシャツに解説がについてて面白かった」「見たことないTシャツばかりだった」「自分が買ったLサイズのTシャツが当時、残り物だと思ってたら、Lサイズしか販売しなかったという事を20年以上経過した今日知った」など。熱心なコメントが多々。

 

 

RFCJのスタッフ、関わってくれたミュージシャン、関係者、そして道に迷いながらもたどり着いてくれたRAMONES Tシャツが好きのファンが来てくれたからあの空間が輝いた。どのTシャツが「人気No. 1 Tシャツ」になったのか。結果は5/9(火)のRFCJ ニュース&ブログで発表します。お楽しみに。GABBA GABBA HEY!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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