<<      クリップ・イン・マイ・ストマック | main |      1997年を思い出した2019年のFUJI ROCK >>

     映画『新聞記者』を見ました

2019.07.16 Tuesday

 

 

JUGEMテーマ:映画

 

 

 

 


6月末の公開から2週間経ってようやく見てきました。


「早く見に行かないと、公開が途中で打ち切られちゃうよ」とか、
「日本の女優は”影響”を受けたくないから韓国の女優を起用した」とか


公開前からいろんな憶測が飛び交っていてので、焦りながら映画館へ。
結論から書いちゃうけど、ストーリーも俳優の演技力も圧巻。

 


『新聞記者』凄かったです !

 


自分、社会派映画好きだし、クライム映画はアメリカ映画や韓国映画でもたくさん見てる。光州事件をベースにした『タクシー運転手』軍事政権下で犠牲になった実在した大学生が主人公の『1987 ある闘いの真実』など、実話を基にした映画に吹っ飛ばされるほどのインパクトはないだろう、実話から(心が受ける)衝撃には耐えられる免疫が自分にはついているだろうと思ってた。でも免疫なんて関係なかった。なぜなら、これは99%自分の国、身近で起きた、身に覚えのある内容の映画だったからだ。

 

 

ストーリーは「ホームページのサイトを見てください」でも映画の「ストーリー」は読まなくても大丈夫だ。この話、全部聞いたことがあるから。※なぜかサイトをコピペできないので貼り付けます。https://shimbunkisha.jp/

 

 


総理大臣の友だちが建設計画を企てた獣医学部新設の本当の目的、内閣情報捜査室の仕事、 ああ、もう面倒くさいので書いちゃうと実存する事件、加計学園やレイプ事件の曖昧な部分を映像化したように見えるのがこの作品だ。もし”そうじゃないなら”、どんどん宣伝すればいいのに、これだけどこでも満席でヒットしている作品なのに、メディアではほとんど取り上げられていないのは何故?   しかも特定のIPからの集中攻撃で作品のHPのサーバーがダウンしているというのも宣伝的には良い効果だと思うけど、まるでこの映画のストーリーみたいでゾクゾクする…怖い。

 


都内のイオン・スーパーの中のシネコンは満席だった。年齢は高め。私は旦那と、姪っ子は友だちとそれぞれ違う映画館に見に行った。吉祥寺に観に行った姪っ子は見ようと思っていた2時の上映が満席で、次の回のチケットを慌てて購入したらしい。映画がはじまる前には、いつもの映画泥棒のCMが入り、その後に次回作の告知宣伝のCMがはじまるのかと思いきや、なんと立憲民主党等のCMが映画館で流されて驚いた。その時点でなんかゾッとしたんだよね。この映画を見るための煽りにはなっていているけど、選挙に利用されている気がして。だから、映画を観る前から私にはそれすら(国にコントロールされるなよ、騙されるなよ)というメッセージに見えちゃってまた怖いなと思い、気をしっかり持って見よう(笑)なんて思っていた。

 


特筆すべきは人間の心理。ここから多少のネタばれあり→。松坂桃李演じる、内閣情報調査室官僚の家族と仕事の間で揺れる葛藤。自殺した昔の上司の無念と真理を明かすために不正を暴こうと行動する。が結局、上司から「ひるがえることは悪いことじゃない」という言葉や、家族に対する後ろめたさからなのか、結局、不正を暴く信念はそこで終わり、昔の上司と同じ道を選択してしまう(?)。ああ、それだけではないね、彼の自宅の絵もすごかったね〜。内閣情報調査室の官僚は(あれは銀座周辺の)高層ビルの最上階に住めるんだよね。あの窓の景色だけでもインパクトがあった。会社に従順でいることが生きていくための道みたいな話、国レベルじゃなくても周りにたくさんい(あ)るなぁとも。理性と理想の通りには行かない。

 


俳優の演技も凄かった。松坂桃李の最後の交差点で見せる虚ろな表情が今も脳裏から離れない。そしてその交差点の反対側で「え?」という驚きの表情を見せるシム・ウンギョンの相対する表情も。二人の表情を映し出しすぐに黒いエンドロールへ画面は移り終わりだ。あっけにとられたまま。きっと見ている私たちもウンギョンみたいな顔をしていたかもしれない。あのシーンでこの映画は決まった。それと内閣情報調査室の上司のセリフ。

 


「この国の民主主義は形だけでいいんだ」
   

 

「どうせ映画のセリフじゃん」と笑えないくらい今の日本人の心に突き刺さったセリフなんじゃないかな。だからこの映画を「クライム映画を見すぎて免疫力のある自分は大丈夫」で片付けられなかったんだと思う。リアルすぎて忘れられない。この国って一体.......

 


日本でもリメイクされた映画『サニー 永遠の仲間たち』でずっこけキャラを演じたシム・ウンギョンの目が印象的。顔のアップも多かった作品に思えたのは印象的だったからかな。赤いカーディガンが欲しくなったなぁ。もうひとり、松坂桃李の上司を演じた田中哲司の冷たさも素晴らしかった。これは私的には『1987 ある真実の闘い』で無実の大学生を水攻めにして拷問死させる時のキム・ユンソクの演技と同じくらい恐ろしく冷たくて素晴らしかった。

 

 

 

書きたいことはあれこれあるけど、まとまらないです(笑)。ラストシーン、我が家では捉え方が三者三様で違ってて面白かったです。まるで『さらば青春の光』のあの後ジミーはどうなる? 的な感じ。この映画、見終わった後に友だちと語りたくなるやつです。映画館でも遠くを見つめて動けなくなっている一人で来たオジさんやフード・コートでパンフを食い入るように見る高齢のご夫婦など、観客の圧倒された表情も見ていて興味深かった。そして今後、松坂桃李の映画は全て見なければと思いました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 



            

スポンサーサイト

2019.08.10 Saturday

  • Author : スポンサードリンク
  • -
  • 19:28
  • -
  • -
  • -
  • -

            
コメント
コメントする









calendar
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
links
profile
search this site.
sponsored links
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM
2008JUGEMキャラコングランプリ
キャラクターデザイン:磯崎洋助/「おしゃれひつじ」